誉め方について考える
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誉め方について考える

 アトムが小さい頃に、こちらが誉めていることを教えるために、「良し良し」と言いながら、いっぱい撫でて上げました。

 でも、それを理解してからは接し方を変えました。つまり自分がボスだったらと考えると、自分からアトムに寄って行ってなでなでするのは、私がアトムより身分が下になってしまいます。

 おべっかを使うのは、身分の低い方から高いものに対して行うのですから、私からアトムに対して近寄って可愛がってはいけないことになります。
 でも、可愛くってしょうがないですよね。カミさんや娘たちを見ていると、可愛くってどうしようもなくて、「アトム−」と今まで聞いたことがないような優しい声を出して近寄って行き、抱きしめてなでなでしています。
 気持ちはよーく分かるのですが、これではアトムが自分の方が上だと思っても仕方ありません。だからいつも言うんです、「そうやって自分の方が下だってアトムに教えておいて、アトムが言うことを聞かないって文句を言わないでね」って。でも無理かな−と思ってます。

 じゃどうすれば可愛がってあげられるのでしょうか?簡単です、人間の言うことを聞いたときに、いっぱい誉められ可愛がってもらえるということを教えるようにすれ良いと思います。
 アトムの言うなりになるのではなく、アトムが私の言いなりになったらそれがとっても良いことで、しかも一杯誉めてもらえると教えてあげれば良いのです。
 可愛くってしょうがない時には、アトムに「座れ」でも「来い」でも「伏せ」でも良いので、コマンドを出していうことを聞いたら一杯誉めて、なでなでして可愛がってあげます。

 常に自分の方がボスなんだということに注意していれば、アトムを可愛がる方法は一杯あると思います。

 良く聞く話に、「家の子叱るといい子にお腹を出して服従するんですよ」というのがありますが、大きな間違いだと思います。それはワンちゃんがこうすれば許してもらえると分かってやっていることで、人間が犬の言いなりになっているんだと思います。

 アトムが可愛ければ可愛いほど、自分がボスならどうしたらよいだろうと考えています。アトムとの知恵比べですね、ちょっと油断するとアトムの言いなりになりかけて、いけないけないと思い直すことがちょくちょくです。

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