車の中では
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車の中では

　アトムとは車で何処へでも出かけられるようにと、小さい時から車に慣らせる為に、私が休日の時は車で何処へ行くにも連れて行きました。

私が運転し、カミさんが助手席でアトムを抱っこします。でもカミさんに抱っこされたアトムは落ち着きが無く、クンクン、そわそわしていました。
　
どうも運転席に来たくてしょうがないようです。そこである日試してみました。

車でいつものように出かけ、帰りにカミさんが運転し、私が助手席に乗ってアトムを抱っこしました。そしたら良い子に私の腿の上で丸まり、おとなしくなりました。運転席に来たいんじゃなくて、私のところに来たかったんですね。

さーカミさんが怒った怒った！
「なによアトムのその態度は。こんなにかわいがってるのに。私が抱っこしている時と全然態度が違うじゃないの！何でお父さんが抱っこするとそんなに良い子になっちゃうのよ。お母さんの所に行きたいって、クンクンそわそわしてよ。」

いつものことですが、アトムが可愛くって可愛くってしょうがないのに、アトムは私と一緒の時には、カミさんと二人っきりの時と全然態度が違うみたいです。

だから、とーーっても可愛くってしょうがない気持ちと、アトムに裏切られる事の振幅の大きい中で、カミさんは翻弄されています。

　今も後ろから、「アトムはとっても悪い子だって書いておいてね」って声をかけています。いつも「アトムが可愛くってどうしよう、アトムが死んじゃったらどうしよう」って言ってるのに(^_^;)

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