お父さんの所に行って良いよ
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お父さんの所に行って良いよ

 夜お風呂に入っていたら、トントンとアトムが階段を下りてくる音が聞こえました。お風呂に入るときは寝ていたので、起こさないようにそーっと来たのですが、気が付いたのかな。
 私がお風呂に居る事がアトムに分かるかどうか、音を立てないでそーっとしていました。

 階段を降りる音が消えてからすぐに脱衣所のドアをドンと開ける音がしました。なーんだ、すぐに分かっちゃった。風呂場のドアを開けて「アトム来たのか、良い子だね」と誉めてあげました。

 いつもは一緒に風呂場に来て、脱衣所で私がお風呂から出るのを、うつらうつらしながら待っています。今日は後から来て、私が出るのを待ちました。

 お風呂から出てカミさんに、アトムが降りてきたのが分かったから、そーっとしていたのに、やっぱりお風呂に入っているのすぐに分かっちゃったみたい。臭いでもするのかな?と言いました。

 するとカミさんが、
 そうじゃないのよ、パパが出て行ってちょっとの間は寝ていたんだけど、そのうち起き上がってドアの方を見ていたの。なんだかお父さんの所に行きたいのを我慢しているみたいだったから、「アトムお父さんの所に行きたいの?お父さんはお風呂よ、行っても良いよ」って言ったら出て行ったのよ。
 お父さんの所に行っても良いよって分かったのね。と言われました。

 うーっ、愛いやつ。いっぱい良い子良い子しました。

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