ウンチ我慢した、その3
アトムがボールを飲み込んじゃって、嘔吐させるために色々やったその夜のことです。
昼間吐かせようとして、嘔吐剤を飲ませたので、夜は下痢などに十分注意していました。
ケージに入れて、ゆっくり休ませていた所、急にアトムがキュンキュン鳴きだしました。
あっ、ウンチだ! とケージを開けるとアトムはササァーッとケージから走り出し、そのまま階段を下りて行きました。
私も外に出すため一緒について行きました。階段を下り切るとアトムは何を思ったのか、玄関の方に向かわず、居間の方に曲がると、ドアを開けて入って行きました。
てっきりウンチがしたいのだと思っていたので、あれっ?って感じでしたが、一緒について入って行きました。
居間に入ると右に曲がり、急にウンチの格好に入り、ドバッと下痢をしました。
カーペットがウンチだらけ(;_:)。
このヤローッって思った瞬間、思い出しました!!
アトムが家の中でオシッコヤウンチをしなくなるまでは、居間のこの場所にトイレが有ったんです。
アトムは下痢を我慢できず、外まで間に合わないと思ったんですね。でも、部屋の中や、階段などでは出来ずに、昔トイレの有った場所まで我慢して、走ってきたんです。
もう何年も前にそのトイレはなくなっていたのですが、切羽詰ったアトムは、でも、ちゃんと思い出してそこまで来たんです。
それが分かったら、胸が痛くなりました。
「良く我慢した、お前が我慢できないよって言う前に、お父さんが外に連れて行ってあげれば良かったね、ごめんよ」
アトムの能力の高さに、又頭が下がりました。